海外ポーカー生活を引退するに当たり、この3年間をまとめたいと思います。
【2010年7月〜12月】
4つのメジャートーナメントに出てノーインマネ(笑)
7月1日 WSOP #54 $1000No-limit Hold'em
3000持ち1時間1ラウンド
http://d.hatena.ne.jp/shimadajp/20100701/p1
特記事項なし。早飛び。
7月2日 WSOP #56$2500No-limit Hold'em
7500持ち1時間1ラウンド
http://d.hatena.ne.jp/shimadajp/20100702/p1
1ラウンド目に今やStarsプロにまで出世したDag Palovicを飛ばしてダブルアップして、4ラウンドまでに3倍になる好調っぷりを見せるも、技術が伴っておらず、
EPTプラハチャンピオンのJan Skampaに完膚なきまでにやられ敗北。
このとき初めて世界トップクラスのプレイヤーと長時間戦えた感あり。
それにしても戦記を今読み返すと下手だw
プリフロパッシブすぎ、フロップのベット額多すぎ、バリューベットしなさすぎ等突っ込みどころ満載w
9月22日 France Poker Series Divonne les Bains
399人参加。25000持ち40分1ラウンド。
7ラウンドで飛び。特記事項無し。とにかく下手w
パッシブ過ぎてチップをズルズル減らして行ってた。
11月5日 Spanish Poker Tour Seville
198人参加。15000持ち1時間1ラウンド。
エベレストポーカー主催の大会。その後WSOP HORSEでブレスレット取るFabrice Soulierと同卓。
こちらが6ラウンドの序盤で飛んでしまったので特に印象なしw
【2011年】
・トーナメントポーカー入門出版
・WSOP期間中に行われたポーカー談義に触発されタイトスーパーアグレッシブを根幹とするシマダスタイルを開眼。
・5つのメジャートーナメントに出て2つインマネ。EPTサイドイベントで初タイトル。
・インマネ率40%、ROI 555.50%。
2月9日 France Poker Series Grand Finale
567人参加。25000持ち1時間1ラウンド。
58位インマネ。
後にStarsプロになるLeo Margetsを飛ばす。
デイ2、バブル時の攻防で典型的なLAGのJoel Benzinouやタイトアグレの当時StarsプロだったSylvain 'ARTPLAY' Ribesに翻弄される。
当時は引き出しがほとんどなくて全く太刀打ちできなかったなあ。
ただ、この辺の強豪同士の攻防を見ていて、SBRについて習得のきっかけを掴んだ(遅)
3月24日 WPT Vienna
355人参加。3万持ち1時間1ラウンド。
初のWPTメイン。
当時Stars ProだったArnaud Mattern、後にWPTバックトゥバックチャンピオンとなり欧州Player of the yearにもなるMarvin Rettenmaierと同卓。
当時としては非常に濃いテーブルで、Marvinも今ほど上手くはなく、この当時はMatternの方が格上感があった。(今では全く逆。)
何もできず7ラウンド飛び。
7月5日 WSOP #56$2500No-limit Hold'em
4500点持ち。1時間1ラウンド。
何もできず3ラウンドで飛び。2500ドル未満のイベントは出る価値がないと悟ったw
ポーカー談義でブラフの重要性を認識。ベネチアンのディープスタックを全ハンドブラフで戦って2ラウンドで飛んだりしてみたw
10月2日 EPTロンドン#17 £1,100NHLE
206人参加。10000持ち50分1ラウンド
http://d.hatena.ne.jp/shimadajp/20111011/p1
海外トーナメント初優勝。
タイトスーパーアグレッシブスタイルをうまく実践できた。ファイナルテーブル以降優勝まではついてただけw
当時StarsプロだったJude Ainsworth、デビルフィッシュ、後にPPTチャンピオンになるOle Schemion、EPTベルリンランナーアップ・NAPTチャンピオンAndrew Chen、EPTコペンハーゲンチャンピオンAnton Wiggなど超一流プレイヤーと同卓。あ、あとYu Kuritaともw
若手のアグレッシブさもさることながら、デビルフィッシュの老獪な読みに完全にやられてしまい、デイ1終盤の2ラウンドだけでこてんぱんにやられた。テーブルリドローがなかったら危なかった。
デイ2は8位スタートだったのにインマネ直前はチキンすぎて今思うと恥ずかしいw
11月24日 WPT Marrakesh
274人参加。30,000持ち1時間1ラウンド。
Tristan Clémençon、Steven Moreau、Barney Boatman、Lucien Cohen、ELKYと同卓。
デイ2の1レベル目で飛んでしまったのでこのときは全くELKYとは絡めず。
デイ1かなりの時間一緒だったSteven Moreauとはこのあとお互い認知する程度の仲にはなった。
あと優勝者ともデイ1かなりの時間同卓していた。
特記事項は特になし。今思うとやはりパッシブ。
【2012年】
・15のメジャートーナメントに出て4つインマネ。
・インマネしたトーナメントは、ファイナルテーブル2回、セミファイナル1回で、残り1つも上位2.6%のディープラン。
・WPT National Series Paris Open of Pokerで2位。デイ5トーナメントで2位に残ったのは初めて。820万点のチップを持ったのも最高記録。
・インマネ率26.7%、ROI 154%。
2月2日 EPT Deauville 1.6k NLHE
374人参加。10,000持ち50分1ラウンド。
特記事項なし。
コーリングステーションにやられまくったところに、新しく入ってきた完ブラ小僧のAAにAKで突っ込んで6ラウンドで飛びw
2月3日 EPT Deauville 2k NLHE
激務によりメインに参加できず。
289人参加。12,000持ち50分1ラウンド。
WSOPチャンピオンJonathan Duhamel、EPT・WPTチャンピオンAndrey Pateychukと同卓。
レベル8で終了。
特にJonathan Duhamelと丸一日同卓できたのはかなり勉強になった。
当時の日記抜粋。
DuhamelとAndrey2人の超一流プレイヤーのプレイを見てるとかなり異なる。
Duhamelはかなり基本に忠実だが若干アグレッシブ。ポジションがいい場合にはレンジを広げてレイズや3ベットで参加。ブラインドでも極稀にリスチをしてくる感じ。俺の理想としてるプレイスタイルによく似ている。ただCB以外のブラフはそれほどしていない感じ。
Andreyは3ベットはほとんどせず。基本パッシブにポットを小さく保ちフロップ後で相手のミスを誘い大きく利益を上げようとするもの。こっちは卓越したリーディング力がないと厳しいので真似するのは難しい。やはりDuhamelタイプを志向して更に日本人的なタイトイメージを利用したビッグブラフを多用する今のスタイルをより洗練させていくのがよさそうだ。具体的にはポジションのよいときにはもう少しアグレッシブに3ベットを多用した方がよさそう。コールするくらいなら3ベット。その方が結局セットを引けたときも利益が大きくなる。
3月9日 Barriere Poker Tour Bordeaux
167人参加。3万持ち45分1ラウンド。
http://d.hatena.ne.jp/shimadajp/20120326/p1
序盤からSBRを意識してアグレッシブにプレイしスタックを維持し、ターゲットを狙ってノーショウダウンでポットを獲って、一回の好機をものにして大きくスタックを増やし、増やしたスタックをブラフやシックコールに活かして更に大きなスタックを築くという自分のスタイルがこのときに確立できた気がする。
それがWPTNにもつながった。
残り71人中5位でデイ2に進み、インマネ時にはチップリだった。
3月17日 WPT National Series Paris Open of Poker
370人参加。3万持ち50分1ラウンド(デイ2以降は90分1ラウンド)
http://d.hatena.ne.jp/shimadajp/20120329/p3
Steven Moreau、後にIvey PokerプロになるNicolas Cardyn、後にトリプルクラウンになるDavidi Kitai、WSOP3位Antoine Saoutなどと同卓。
自分のスタイルが上手く貫けた大会。Qトップセットvナッツフラドロのオールイン対決やAAv8セットのオールイン対決を制して大きくチップを増やし、デイ3からデイ5のヘッズアップまで、ファイナルテーブルの一部を除いてほとんどチップリーダーだった。
優勝できれば本当に自分の大会だったと言えただけに残念。優勝と2位は天と地ほど差があるんだな。
Youtubeでファイナルテーブルの中継もあるので見てください。
日本帰ったら解説配信とかやっても面白いかもw
今見ると随分下手な部分もあるんだろうなあw
4月26日 EPT Grand Final
668人参加。3万持ち75分1ラウンド。
StarsプロSalvatore Bonavenaと同卓。このおっさんとはこのトーナメント以降も3回ほど同卓した。
AKのプリフロ5ベットコールからフロップオールインで増やしたのは上手かったが、その後特に上手いこともできずジリジリ減らし、最後はセットがターンストレートに捕まって6ラウンドで飛び。
特に学んだこともなかった。
4月28日 EPT Grand Final 2k NLHE
12,000持ち50分1ラウンド。
WSOPチャンピオンPius Heinzと同卓。Heinzは参加1ハンド目で飛んだので彼からは何も学べなかったw
何もできず200-400のレベルで終了。
4月28日 EPT Grand Final 1k Win the Button
93人参加。1万持ち30分1ラウンド。
PCAチャンピオンJohn Dibella、最年少EPTチャンピオンMike McDonaldと同卓。
Dibellaは単なるおっさんだった。
AAvQQでMike McDonaldを飛ばす。Good luckと握手された。爽やかな良い青年だった。
爽やかなイケメンポーカーガイといえば、俺の中ではMike McDonald、Martin Jacobson、Anton Wiggだw
調子も良かったのだが勝負どころでのクソブラフが滑ってスタックを失い、インマネまであと数人のレベル7で飛び。
6月21日 Aviation Club de France Summer Deep Stack
232人参加。3万持ち1時間1ラウンド
http://d.hatena.ne.jp/shimadajp/20120625/p1
序盤にピュアブラとフルハウス対フルハウスで大きくチップを増やし、6位でデイ2に通過したが、
中盤99で不用意にミドルスタックのKKでのオールインをコールしてしまいチップを減らしたところ、
ビッグスタックに囲まれ何もできなくなり、ショートスタックのまま凌ぎに凌いでインマネして17位で終了。
何も深く考えずにコールしてしまういわゆるふわふわコール=ふわコー癖がなかなか治らない。
7月9日 WSOPメイン
3万持ち2時間1ラウンド。
ようやくWSOPメインに参加することができた。
しかもElkyが右隣に!
Elkyとは上手く戦えていたのだがセットに2回捕まり5ラウンドで終了。
ただ一つ目のセットオーバーセットは仕方ないとしても、最後のフラドロストドロvセットは今考えるとターンで降りれたはず。
あとAAにKQsで突っ込んでAKにも降りられていたけど、K2枚引いて勝ったというのもあったw
7月12日 Caesars Mega Stack Series Championship
1602人参加。3万持ち1時間1ラウンド。
序盤にSBRを理解していない相手からブラフとバリューベットを上手く使ってチップを増やし、トリプルバレルブラフオールインをシックコールで受けて飛ばしダブルアップして、オンラインキッドのKKにまんまとJJで突っ込むがセットを引いて大きくダブルアップしてインマネ圏内に上昇、セットが2回フラッシュに捕まっても降りてスタックを維持、デイ1ラストでかなりタフな相手にぶつかるも、何とか凌いでデイ2に通過。
デイ2序盤にセットオーバーセットでダブルアップし全体チップリクラスになり、バブル時にやりたい放題でチップを増やす。インマネ後テーブル移動した直後にクソブラフをトップヒットフラドロで受け更にチップを増やすも、タフい相手にやられてレベル20で初めてアベレージ以下に転落。20BBまで戻したときに上手くAAv99のオールイン対決に持ち込むも、フロップクワッズ引かれ43位で終了w
これは悔しかったがザッツポーカー。
疲れたのであと1年分のつづきはまた書く。。。。
(つづく)