2017年のWSOPには、これまでWSOPに参加したことのない日本人プレイヤーが多く参加されることを期待して、世界でいちばん詳しいWSOP参加ガイドの記事を作成しました。
目次
- 旅の準備
- 出発 成田・羽田空港まで
- 機内~経由
- ラスベガス到着~ホテルまで
- WSOP準備
- WSOPトーナメント当日
- その他
1 旅の準備
1.1 パスポート
ラスベガスは米国にあるので、パスポートの取得は必須。
こちらを参考にパスポートを申請してください。どうせこれから毎年WSOP行くようになるんだから、10年間有効なパスポートの取得をおススメします!
因みに日本のパスポートは「半年以上残存有効期限がないとダメ」規制の適用除外なので、米国出国日まで有効期限があれば大丈夫です。
また、WSOP等では、住所の記載のないパスポートについては、2種類目の身分証を求められる可能性がありますので、日本の運転免許証も持参しましょう。運転免許がなければ、公共料金の明細、クレジットカードの明細、銀行の明細など、住所の記載のある文書を用意しましょう。マイナンバーカードもいいかもしれません。
住所の記載があることと、写真と生年月日が一致することを確認するために使われると推測されますので、運転免許証やマイナンバーカードは日本語でも大丈夫です(運転免許証については確実に日本語のみで問題ありません)。
銀行の明細は英語のものがあった方がよりよいですが、運転免許がなければ日本語のものでも持っていった方が無難です。
1.2 電子渡航認証システム(ESTA)
米国に入国するには、「電子渡航認証システム(ESTA)」の申請・承認が必要になります。(ビザがある人は不要。)
ESTAを忘れる人は結構多いので要注意!
ESTAはオンラインで申請でき、通常はその場で、長くても翌日や1週間程度で承認が降ります。
こちらを参照しつつ、こちらで申請してください。いずれも日本語で申請可能なので安心。
申請手数料は14ドルで、クレジットカードでの決済が必要です。
ESTAは1度取得したら2年間有効です。2年以内に何度米国に行っても、その都度申請する必要はありません。
なお、WSOPのタイミングに合わせて90日以上米国に滞在しようと思っている人は、別途ビザの申請が必要になるので要注意。
ただ、観光目的で90日以上滞在可能なビザを取るのは難しそう(=就労目的とみなされそう)なので、挑戦するのは強くお勧めしません。
1.3 クレジットカード
米国はクレジットカード社会で、カジノのバイイン以外、ほとんどすべての場所でクレジットカードが使える(むしろ現金での支払いはほとんどしない)ので、クレジットカードを持っていない人は、VISAかMasterのクレジットカードを取得しておきましょう。JCBは使えない店が多いです。
カードによっては海外での使用を制限しているところもあるので、渡航前にカード会社に電話をしてラスベガスに旅行に行く旨連絡しておきましょう。
1.4 米ドル
米ドル現金を日本の空港の銀行で調達するのは、為替手数料が法外なほど高いのでお勧めしませんが、一番楽なので、手数料の支払いを厭わない人はそれでもいいでしょう。
銀行で米ドルを1万ドル入手するには、例えば、4月10日のレートでは、東京三菱UFJ銀行成田出張所で114万2300円が必要です。(両替レートは1ドル=114.23円。為替レートは1ドル=112.43円で、為替手数料は1ドル当たり1.8円。)
私がお勧めするのは、ネットの宅配業者を利用する方法です。
一番有名なのは、「doru.jp」で例えば同じ日のレートで1万ドルの現金を113万1100円で送料無料で自宅まで宅配してもらえます。(10万円以上で送料無料。10万円未満でも送料400円。)
銀行振込だとFX口座を利用する方がより安く入手できますが、米ドル現金の調達であれば、おそらくこの方法が一番安いと思います。
ただ、1万ドルの現金を調達するのでも、結局1万円くらいしか変わらないので、数千ドル程度なら銀行でやるのが簡単だし安心という考え方もあります。
私の友人で被害に遭った人はいませんが、あくまでも利用は自己責任でお願いします!
また、カジノ内のクーポン機兼ATMでの現金引き出しも、1000ドルを6.99ドル程度のATM使用料+銀行側の海外ATM使用料(200円程度)で引き出せるので、こちらを活用するのも選択肢になります。市中のATMと違い引き出し制限がなく、100ドル紙幣で出てくるので便利です。(1万ドル引き出した場合どの程度の手数料になるかは今年調べてきます。)
なお、少額の米ドル現金であれば、海外のATMでクレジットカードのキャッシングをするのが一番お得だと思います。
例えば三井住友VISAカード系だと、海外ATM手数料216円+1.5%の利子(年利18%)で、1万円分の米ドル調達で400円弱しか手数料がかかりません。
1.5 航空券
航空券の購入については、オンライン・オフライン、直営店・代理店等いろいろな方法がありますが、てるみくらぶをあげるまでもなく、トラブルが起きた時のことを考えて、基本的には航空会社のサイトから直接買う方法をおススメします。
航空券の値段は、どこで買うかよりいつ買うかの方が遥かに価格に影響します。
ラスベガスには日本からの直行便はないので、経由便を利用することになります。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、バンクーバー、ソウルなどが主な経由地です。日系の航空会社だと、JAL・ANAともにロサンゼルス・サンフランシスコ経由の便を提供しています。
私のこれまでの経験だと、出発の半年前から3か月前くらいが一番航空券が安くなるように感じています。よって、WSOPメインの日程が発表される12月中旬から、WSOPの日程の詳細が発表される2月下旬の直後に航空券を予約するのがよいかと思われます。
1.6 ホテル
ラスベガスのホテルは3日前までのキャンセル無料のところが多いので、安いところを見つけたら、ガンガン予約してしまいましょう。
私は大体毎年4回くらいは予約を変更します。
よく使うサイトはExpedia です。
私がこれまでラスベガスで泊まったことのあるホテルは、ホテルのランク順に
5つ星
・ベラッジオ
・アリア
・トランプインターナショナル
4つ星
・シーザースパレス
・MGMグランド
・パリス
・モンテカルロ
3つ星半
・バリーズ
・フラミンゴ
3つ星
・サーカスサーカス
・エクスカリバー(+旧インペリアルパレス)
になります。
個人的な印象では、
- コストパフォーマンス的に最も良いのは、3つ星半の2つと4つ星なのに3つ星半価格帯のモンテカルロの3つ。
- モンテカルロ以外の4つ星ホテルに泊まるくらいなら、もう少しお金を出して5つ星に泊まって優雅な旅を楽しみたい。
- 3つ星は確かに安いが、部屋が古くて惨めな気持ちになるので、おススメしない。
というところです。このほかMotelタイプのホテルなど更に安いところもありますが、治安・衛生環境その他の面から、この記事を読む必要があるような観光客の方にはおススメしません。
なお、WSOPの会場である4つ星のリオオールスイートホテル&カジノについても、WSOPにしか出ない人にはおススメですが、そうでない場合は、ラスベガスの中心街であるストリップから離れているので中心地に泊まった方が無難だと思います。
私はレンタカーを通常利用しているので、レンタカーでリオに行きやすい「トランプインターナショナル」をここ数年の定宿としています。5つ星ホテルですが、リオと同じく中心地から離れているので、5つ星ホテルの中では格段に安いです。
レンタカーを借りるようになるまでは、モンテカルロ、バリーズ、フラミンゴの中から一番安いところを選んでいました。
- モンテカルロは綺麗でBellagioとモノレールでつながっている、
- バリーズは少し古いけど部屋が広くて場所がよい、
- フラミンゴは部屋がラブホテルみたいな内装だけど新しくて場所がよい
と、それぞれ一長一短がありますので、値段と好みを照らし合わせて選ぶのがよいと思います。
さらに、主戦場とするカジノについても考慮する必要があります。
WSOPの会場のRIOはどこからも遠いので関係ありませんがw、
- ベラッジオ、Ariaでのキャッシュゲームをメインとするのなら、モノレールで繋がっているモンテカルロ、
- ベネチアン、wynnに行くならギリギリ徒歩圏内のフラミンゴ、バリーズ(モンテカルロからベネチアンに徒歩で行くのはモノレールでベラッジオに行ってからになるのでかなり遠いです。)
と異なりますので。
1.7 ポケットWiFi、海外SIM
1.7.1 ポケットWiFiレンタル
ラスベガスでは、空港でも、WSOP会場でも、各カジノのポーカールームでも無料で使用できるWiFiの電波は飛んでいますが、個人的な経験では、空港以外はつながりにくくてかなりストレスフルです。
私は、空港で借りられる「Global WiFi」のポケットWiFi端末を、ライトプラン970円/日(250MB/日)でレンタルして持って行っています。設定も何も要らないので楽です。
WiFiルータはすぐ電池切れになるので、モバイルバッテリーも必須です。なお、モバイルバッテリーは預け手荷物には入れられない(機内に持ち込まないといけない)ので注意してください。
1.7.2 海外SIM(日本で購入)
ポケットWiFiのレンタルが一番便利で楽だと思いますが、1日970円が高いのであれば、SIMフリー端末をお持ちの方は、海外で使えるSIMを活用するのがよいと思います。iPhoneは6以降でないと米国でのLTEに対応していなかったのでこれまで使っていませんでしたが、6sに機種変更してから2回海外SIMを購入して使用しています。
日本で購入するのなら、Amazonで購入できるZIP SIMがおススメです。
プランに合わせて色々なメニューが選べますが、おそらく音声通話は使わないと思うので、SMS+データ通信1GB制限・14日間使用可の3,480円のものがよいのではないでしょうか(米国内音声通話無料付きのものは3980円)。
2GB・30日間で4980円のものもあります。
日本語マニュアルもついているのでセットアップも超簡単です。
SIMを差し替えて、ラスベガスに着いたら、
- 電話番号7850にラスベガスの郵便番号「89109」と打ってSMS送信。
- 設定→モバイルデータ通信→APN設定→APNの名前を「Wholesale」に変更。(iPhoneの場合)
とするだけです。
1.7.3 海外SIM(ラスベガスで購入)
ラスベガス・マッキャラン空港のバゲッジクレームエリアにある「AT&T」でもプリペイドSIMカードが売っているようです。しかしながら、店員とのやり取りやセットアップが面倒なので、ここをご覧の皆様にはおススメしません。私も買ったことはありません。
ウェブサイトを見たところ、1日2ドルで通話・SMS無制限、データは1ドル100MB(10日間で1GB使用で30ドル)の模様です。このほか、3GB/月、通話・SMS無制限で45ドルののプランもあるようです。
1.7.4 ソフトバンクのアメリカ放題
ソフトバンクユーザのひとは現在無料キャンペーン中のアメリカ放題で、アメリカ国内+日本への通話及びスプリントのネットワークを使ったインターネット接続が無料なので、海外SIMは不要です。
ただ、いつキャンペーンが終わるか不明なので、注意してください。(今年の夏一時突然終わって大問題になり再開することになりましたw)
1.8 サングラス
ラスベガスは日差しがめちゃめちゃ強いので、サングラスは必須です。
運転をする場合にはないと運転できないほどなので必ずサングラスを買っていきましょう。米国で買うと安物でも高いです。オークリーやレイバンなど米国高級ブランド品は割安かもしれませんが。
私はポーカー用にオークリーの度つきサングラスを買って、
車の運転用にZoffの度つきサングラスを買っています。
ポーカー用の方はほとんどしていませんがw、オークリーは、度つきじゃなければラスベガスで買った方が安いと思います。
1.9 防寒着
WSOP時期のラスベガスは気温40℃を超える灼熱地獄ですが、室内は冷房が効きすぎていて、体感室温10℃くらいで非常に寒いです。
WSOP会場ではずっと座っていることもあり、凍えそうになるので、冬物の防寒具は必須です。完全に冬物の厚手のパーカーなどを必ず一着は持って行きましょう。