トーナメント選び
WSOPの旅程を組む際には、どれか1つ自分の参加したいコアイベントを決めてその前後でできるだけ多く参加できるトーナメントがある日程を選ぶのがよいと思います。
モンスタースタックやミリオネアメーカー、あと女性であればレディーストーナメントを選ぶ人が多いように思います。
7.1 WSOPブレスレットイベント
WSOPの本イベントは、ブレスレットイベントとかナンバーイベントと呼ばれますが、参加費(バイイン)は565ドルから1万ドル以上まで、種類もテキサスホールデムからオマハ、セブンカードスタッド、2-7トリプルドローなどなど、色々なトーナメントが毎年70前後開催されます。
スケジュールは、メインイベントの日程が12月中下旬、全イベントの詳細が2月中旬くらいに発表されますので、自分が出たいトーナメントを好きに選びましょう。
ノーリミットテキサスホールデムに関していうと、565ドルバイインのコロッサス(2万人参加)が最も安く、あとは、1000ドル、1500ドル、2500ドル、3000ドル、5000ドル、1万ドルそれ以上と続きます。
メインイベントは参加費1万ドルで6500人くらい参加します。
参加費によってトーナメントの開始スタックが変わります。
2015年から参加費の5倍のスタックになりました。
(それまでは参加費の3倍の時期が長く続いていました。)
1000ドルイベントは、5000持ちスタート、2500ドルは12500持ちスタートという感じで、アマチュアもより長く楽しめる形式に変更されています。
ストラクチャはほとんどすべて1時間1ラウンドでメインイベントは2時間1ラウンドです。
1000ドルイベントでも5000持ち1時間1ラウンドなので充分楽しめますね。
感覚的には、1500ドル以下のイベントはアマチュアが多いですが、2500くらいからかなりプロが増え、5000ドル以上はプロばっかり、ただし、メインイベントだけは1万ドルでも序盤はアマチュアが多いというイメージです。
WSOP | 2017 | Tournament Schedule and Results
このほか特に注目すべきトーナメントを紹介します。
7.1.1 コロッサス(2017年6月2日~7日)
565ドルの最低バイインで、5000持ち、1ラウンド30分(デイ2からは1時間)で、去年は21613人が参加して会場が毎年大混乱に陥ります。
優勝賞金は100万ドルでかなり夢のあるイベントです。
7.1.2 モンスタースタック(2017年6月24日~28日)
モンスタースタックは、1500ドルバイインで通常7500持ちのところ、15000持ちのスターティングチップになる人気のイベントです。
去年は6927人参加で優勝賞金は100万ドルを超えました。
7.1.3 ミリオネアメーカー(2017年6月10日~14日)
こちらも、1500ドルバイインで7500持ちスタートながら、優勝賞金が100万ドルを超えることが保証されている人気のイベントです。
去年は7190人参加で、2位まで賞金が100万ドルを超えています。
7.1.4 $888 Crazy Eights 8-Handed No-Limit Hold'em(2017年7月1日~4日)
こちらはWSOPのスポンサーになった888ポーカーにちなんで、888ドルバイイン、8人テーブル、優勝賞金888888ドルとなっているイベントです。7500持ちで1ラウンド1時間です。去年は6761人参加でした。
7.1.5 レディーストーナメント(2017年7月7日~9日)
その名のとおり女性用のトーナメントです。女性は1000ドルバイインですが、男性も1万ドル払えば参加できます。
去年は819人参加で優勝賞金は約15万ドルでした。
7.2 WSOPサテライト
ブレスレットイベントのほかに、リオでは、毎日サテライトトーナメントを開催しています。場所は大体Amazonルームです。
メインイベントのサテライトは、毎日午後8時から575ドルバイインで開催されており、10人参加ごとに1名に5000ドルのトーナメントチップ、メインイベントが近づくと20人参加ごとに1名にメインイベントの参加権(1万ドル相当)が与えられます。
賞金はWSOP関連のトーナメントでのみ使えるチップとして渡されます。他人に売ることや、メインイベント以外のトーナメントに出るのに使うこも可能です。
このほか、メインイベントデイ1A~Cの開催期間中には、135ドル~2080ドルまでバラエティに富んだサテライトトーナメントを午前8時から開催しています。
ストラクチャはこちら。
7.3 リオデイリーディープスタックトーナメント
リオでは、毎日普通のトーナメントも開催しています。
- 午後2時から235ドルバイイン(15000持ち30分1ラウンド)
- 午後5時から185ドル(10000持ち30分1ラウンド)
- 午後7時から365ドルターボ(20000持ち20分1ラウンド)
- 午後9時から135ドル(5000持ち30分1ラウンド)
と開催しています。
デイリートーナメントと言っても2時のトーナメントは1000人、5時のトーナメントは500人以上が参加するので、ストラクチャは急ですが、かなりの賑わいで楽しめます。
7.4 他のカジノのトーナメント
WSOP期間中は、リオ以外のカジノも魅力的なトーナメントを開催しているので、トーナメント好きにはたまりません。これが私が皆さんにWSOPに行ってもらいたいと思う最大の理由でもあります。
どのトーナメントに出るかに当たって、2016年November9(メインイベント・ファイナリスト)のKenny Hallaertが毎年作ってくれるWSOP期間中のラスベガスのトーナメント一覧表は必読です。
7.4.1 ベネチアンエクストラバガンザ
毎年人気のイベントです。
2016年は5月16日から7月24日まで毎日トーナメントが開催されました。
バイインも200ドル~600ドルのものが多くお手頃です。
ストラクチャは、10000持ち~15000持ち、1ラウンドは30分~40分のものが多いです。
7.4.2 プラネットハリウッド・Goliath Phamous Poker Series
ベネチアンに次いで人気が出てきたトーナメントシリーズがプラネットハリウッドのゴリアテです。
こちらは100ドルくらいからバイインが始まりベネチアンより安く、参加人数も1000人を超えるものもあります。
https://www.caesars.com/content/dam/phv/Gaming/Poker Room/goliath-2017-public-release.pdf
7.4.3 Aria Poker Classic
11時と19時にトーナメントを開催しています。
11時からのトーナメントは375ドル~565ドルですが、メインイベントが565ドルで賞金総額100万ドル保証(優勝は20万ドル弱)なのは、なかなかいいと思います。
Ariaはできたのが比較的最近なので、ポーカールームも新しくて雰囲気がいいですね。
7.4.4 Wynn Summer Classic
Wynnは超高級ホテルの上にポーカールームが改装したばかりなので綺麗だと思います。私は改装してからはいってませんが。
WSOPと同じ時期にWynn Summer Classicというイベントを開催しています。
400ドルから1100ドルくらいのトーナメントが主で、メインイベントは1600ドルバイインで賞金総額750,000ドル保証、25000持ち1時間ラウンドです。
7.4.5 Bellagio
ベラッジオは、ベラッジオカップという1万ドルイベントを開催していますので、WSOPメインに負けた人が参加することが多いです。
サテライトは1090ドルバイインなので、挑戦する価値はあるかも(?)
7.4.6 Golden Nugget、Binionsその他
このほか、ダウンタウンのGolden NuggetやBinionsといったカジノでも、500ドル以下のトーナメントが開催されています。
7.5 おススメ旅程(2016年の例)
7.5.1 5泊7日
正直5泊7日だと実質4日しか取れないので厳しすぎますw
6月24日(土)発で25日のMonster Stackのデイ1Bに出て、26~28日でファイナルテーブル、30日現地発7月1日帰国でしょうか。
デイ1Bで飛んだら26日の1500ドルバウンティイベントに出ます。
更に飛んだら27日の1500ドルイベントに出ます。
飛んだら28日はWynnの500ドルのデイ2トーナメントに出て、それも飛んだらRioのディープスタックでしょうか。
それか、6月10日(土)発で11日にミリオネアメーカーのデイ1B、同じくファイナルテーブルは14日で、15日現地発16日(金)帰国です。
飛んでいたら、12日は2620ドルの休憩なしマラソンイベントかベネチアンの600ドルイベント、更に飛んだら13日はPlanet Hollywoodの600ドルイベントかリオのデイリーディープスタックに出ます。
7.5.2 7泊9日
できれば、これくらいの休みはほしいところです。
これだと、6月24日(土)発で25日のMonster Stackのデイ1Bに出て、26~28日でファイナルテーブル、
飛んでいたら、26日は1500ドルバウンティイベント、更に飛んだら27日は1500ドルバウンティイベント、28日・29日はプラネットハリウッドの2000ドルメインイベントのデイ1C・Dに出て(ファイナルテーブルは7月1日)、飛んでたら30日はWSOPの1,500ドルイベント、7月1日(土)発2日(日)帰国です。
それか、6月10日(土)発で11日にミリオネアメーカーのデイ1B、同じくファイナルテーブルは14日で、飛んでいたら、12日は2620ドルの休憩なしマラソンイベントかベネチアンの600ドルイベント、更に飛んだら13日はPlanet Hollywoodの600ドルイベントに出ます。
14日はWSOPの3000ドル6max、15日は2500ドルイベントに出て、飛んだら16日はWynnの400ドルイベントかリオのデイリーディープスタックに出て、17日現地発、18日(日)帰国です。
おわりに
世界でいちばん詳しいWSOP参加ガイド、参考になったでしょうか。
これを見てWSOPに行った人の中からブレスレットホルダーが生まれることを期待しています。