本日Twitter上で余語葦織プロを中心にあるハンドに関する議論が沸き起こりました。
HJのオープンに対しBTNからA❤️J❤️でコール。BBにもコールされました。ES40bbです。この中で一番でてほしいフロップはどれ??
— tokky (@tokky64) 2017年6月9日
tokky64さんの議論惹起を受けて、余語プロが
楽しい問題ではあるけれども、答えは明快一択。 https://t.co/k737tIpHDD
— 余語葦織(Iori)@ベガス (@iosan83) 2017年6月9日
とtweetしましたが、木原プロ、牟田プロ、横澤プロなどで意見が割れてw、炎上とは言いませんが、大きな議論になりました。
議題は、①エフェクティブスタック40bbでCOからAhJhで2.5bbのレイズをして、ボタンとBBにコールされた場合、どのようなフロップが望ましいか(3択)、また、COの2.5bbレイズに自分がボタンでAhJhでコールする場合はどのようなフロップが望ましいかというものです。
プロの中でも議論が沸き起こるこの問題について、実はSnowieのシナリオ機能を使って一つの手がかりを得ることができます。(Snowieが正解と言うつもりはもちろんありません。)
実際にやってみましょう。
とりあえず6人テーブルにして、BB、CO、BTNのスタックを40bbにします。
COがAhJhで5ドルレイズでBTNとBBがコール。
ア)フロップがAs7c2hの場合
チェックが圧倒的に優勢で期待値(EV)は7.26bbになっています。
イ)Jd9d4hの場合
チェックがやや優勢ですがベットも可能で、EVは5.69で、TPTKであるにもかかわらず、アの場合より低くなっています。
ウ)QhTh6sの場合
こちらもチェックが優勢ですが、EVは6.37と高くなっています。
よって、この場合、Snowie的には、A73r>QT6>J96、すなわち、
A73r(トップペアグッドキッカー(TPGK)
>QT6(1Overガットショットロイヤルフラドロ)
>J96(TPTKだけど相手にフラドロ・ストドロある可能性)
の順に好ましいという結果になります。
次に、BTNでコールする場合を見てみましょう。
因みにSnowieのプリフロ推奨プレイはハーフポットレイズですw
オリジナルレイザーのCOはハーフポットのCBを打つと仮定します。(推奨プレイはチェックかもしれませんがw)
ア)フロップがAs7c2hの場合
コール一択でEVは4.61bbになっています。
イ)Jd9d4hの場合
コール一択でEVは3.65です。
ウ)QhTh6sの場合
こちらもコール一択ですが、EVは7.02とORのときより高くなっています。
因みにハーフポットのレイズも15%の頻度で可能で、その場合のEVも7.02です。
このような形で、今度はQT6>>>A73r>J96となりました。
ポジションの優位性とCOのレンジバランスから考えて、AJのAヒットがよりドミネイトされている可能性が高いのと、フラドロでのブラフや利益最大化が容易な点が高く評価されているのではないかと推測しています。
因みに、COがチェックした場合の期待値は、
A72(25%ポットベット一択7.99)
J94(25%ポットベット一択6.38)
QT6(同7.73)で、
ほぼ僅差ですが、A72>QT6>J94になりました。
面白いですね。
このほかベット額を変えたり、バックドアフラドロがない形にする、A72じゃなくてAK2rだったらどうかとか、自分のハンドに対してどのようなフロップがより期待値が高いか検証することができます。
そうPokerSnowieならね。
もちろん盲目的に正しいと従うのはおすすめできませんが、プロでも意見が分かれるようなシチュエーションで、PokerSnowieは、判断根拠の一つとして容易に手がかりを与えてくれるツールと言えるのではないでしょうか。