Twitter上で、フロップペアボードでポケットペアを持っていたときのミニマム(チェック)レイズがスタンダードなプレイなのか、勝っているハンドには降りられて負けてるハンドにはコールされるから良くないのではないかという議論があったので、PioSOLVERとSnowieのシナリオ機能を使って調べてみました。
(1)PioSOLVER
エフェクティブスタック100bb、1-2で、ボタンがレイズ4.5でBBコール。
BBは100%チェックで、ボタンはハーフポットのCB(5)
で、BB側の均衡戦略が上の図です。
フォールドが50.11%ですが、コールは21.25%で残りの28.64%がレイズで、レイズの割合がかなり大きくなっています。
レイズの額も25%ポット(ミニマムレイズ)が23.82%で圧倒的です。
Qヒットや4セットのバリューはもちろん、単なる4ヒット、Aハイ、Kハイ、ペアなどかなりのハンドがレイズに回ってます。
それで今度はボタン側を見てみると、↓のとおりです。
2オーバーも降ろせるからミニマムレイズでよいのかと思いきや、フォールドは25.93%だけであまり降ろせません。1オーバーはフォールドですが、2オーバーでもコールしないとフォールドし過ぎになる模様です。
さらに、ペア等でのライトミニレイズへの対抗戦略としてCBを小さく打つ(25%ポットなど)のはどうかと言う議論もありましたので、調べてみました。
当たり前ですが、フォールドが半分減って、コールが半分増えています。
レイズの割合は25.48%と微減ですが、レイズ額は4.5倍レイズが主流になっています(ハーフポット打たれたときのミニレイズと同じ額)。
で、4.5倍打たれたときのボタン側の戦略は次のとおり。
フォールドは31.84%で増えてますねw
きっちり打ち返されたらよりフォールドしないといけないようです。
因みに3倍レイズが返ってきたときは、フォールドは17.86%に減っていて、よりコールが適切になります。
(2)Snowieのシナリオ機能
Snowieのシナリオ機能でも調べてみました。
ハーフポットのCBを打たれたときにBBで99-55のポケットペアを持っているときは、やはりミニレイズ(25%ポット)が圧倒的に主流(90%)でPioSOLVERと結果は変わりませんでした。
33、22はコールが主流、4ヒットもコールが主流です。
でミニレイズをされた場合のボタンのアクションですが、次のとおりでした。
・AA-44
・AK-A5
・KJ-K9
・Qトリップス
・4ヒット
は100%コール。
33は84%コール、16%レイズ(25%ポット)
22は82%コール、18%レイズ(同上)
なお、スーツはバックフラドロのブロックがあろうがなかろうが関係ありませんでした。
ペア、Aハイ、バックドアストドロ&オーバーカードはコールということなんでしょう。
4ヒットに対しての2オーバーなどはフォールドでした。
次に、25%ポットのCBを打った場合を見てみると、レイズについては25%ポットが正解ですが、例えば、66などでは、コールが17%とコールの比重も大きくなります。
25%ポットのチェックレイズを打れた場合のボタンのアクションは、
・AA-44は100%コール。
・33は90%コール、10%レイズ(25%ポット)
・22は85%コール、15%レイズ(同上)
・AXは、AKは74%コール、AJは83%コール、ATは88%コール、、、A7は82%コールというようにコール主流でレイズも含む。
・4ヒットは、A-Tは95%レイズ、9-5は90%レイズでレイズが主流、3-2は23%レイズでコールが主流。
・KXは、KJ-K9はレイズが90%以上、K8-K5はフォールドが95%でレイズが5%。
・Qヒットは100%コール。
という結果でした。
小さなCBにミニレイズを返された場合には、コールが増えるよりも更にブラフレイズをする余地が増えるというところでしょうか。
こんなこともPioSOLVERとSnowieでできます。